92歳の父が雇っているお手伝いさんのこと

まずは、簡単に、状況説明から。

 

父は一人暮らし、要支援、昼間はお手伝いさんに家事をしてもらい、夜は最近になって見守りが必要になり、私が週5回泊まっている(もはや同居に近い)。

 

私には兄弟姉妹がおらず、1人きりの兄も2014年に離婚調停を起こして不成立に終わった途端、突然死してしまった。

 

親を介護するのは私だけになり、2018年に亡くなった母は私が介護してきたし、父のことも私が介護するものと思っていたけど、父は母が亡くなって半年もたったころ、豹変したのです。

 

「娘に世話をされたくない!」と言い出し、お手伝いさんを知人に頼んで見つけてもらい、私には「もう実家に来なくていい!」と理不尽な三行半を突き付けた。

 

嫌な予感がしたけど、案の定、そのお手伝いさんと父は愛人関係となり、私は父の亡母への裏切りが許せず、もう、それは、それは苦しんだ。

 

兄と同じ大病も発症し(現在回復済)死にかけもした。

 

父はどうなったかと言うと、1年後には愛人に騙されて、父から十分なお金を引き出すと、愛人はとっとと家政婦業を辞めて父から去った。

 

そういうお手伝いさんもいた。

今は、ちゃんとした家政婦事業所に属しているお手伝いさんが、3人、割り当てられた曜日ごとに来ている。

 

みなさん年配だし、3人中2人は既婚者で、父も老いたし、もう愛人問題はないと思っているけど、別の問題が出てきた。

 

サボり魔が1名、家政婦歴が一番長い人なんだけど、仮にTさんとしよう。

 

掃除機をかけないし、シーツなどの大物は洗わない、太陽が出てても部屋干しし、挙げれば切りがないほど手抜きをして、Tさんがサボった分は、他の2人がやることになる。

 

じゃあTさんは何をやっているか?と言うと、もっぱら父の話し相手で、しょっちゅう父の横で椅子に座って喋っている。

 

話し相手も、依頼した業務のひとつだから、それ自体はいいんだけど、とにかくTさんは父のご機嫌をとるのが上手!

 

だから父はアホみたいにTさんを気に入り、Tさんに甘くなる一方で、「早く帰っていいよ」と言うとTさんが喜ぶから、父はTさんを30分も早く帰すようになった。

 

勤務時間は午後4時までなのに、Tさんは3時半には帰るし、それを家政婦事業所に報告しないからお給料は満額ゲット。

 

何よりTさんのズルさを感じるのは、午後3時半に出すことになっている父の軽い夕食を、父に断りもなく、徐々に、しら~~っと、午後2時半に出すようになったこと。

 

そうしないと3時半には帰れないもんね。

 

父は午後2時半に夕食を出されても、Tさんの陰謀に気が付かない。

 

なぜなら、父が「まだお腹が減らず食べられない」と言えば、Tさんが出した夕食をいったんひっこめ、改めて少し後にチンして出すからだ。

 

父も何度も持って来させるのは気が引けて、結局はTさんの日は夕食が早めになり、父はお腹が一杯で食べないまま、4時過ぎには体がしんどいからベットに入ってしまう。

 

そして、父はいったん寝室に入ると朝までベッドで過ごすから、Tさんの日だけ自然と夕食抜きとなった。

 

ちなみに、父は、他の2人のお手伝いさんにも「早く帰っていい」と言うけど、他の2人は仕事が終わるまで帰らない。夕食も3時半に出している。 

それから、以下すべて、所属事業所で禁止されていることだけど、Tさんだけが無視している。

 

人んちの冷蔵庫のモノを食べるし、父が奢るテイクアウトの店料理を食べるし、料理が残れば持って帰るし、ミカンやキウイなど庭になったものを父がいいよいいよと言うから根こそぎ持って帰るし・・・

 

自分のためなら、汗を流して人んちのミカンなどを収穫するTさん。

 

そして、収穫したものや、余った店料理をビニール袋にパンパンに詰め、隠そうとしてもTさんのバックからはみ出しているのを見ると、哀れになる。

 

だけど、Tさんの秩序の無さには悩みました。

 

まず、父に、甘くしないよう頼んだけど、「わざわざTさんの気分を悪くするようなことを言うな!」と逆キレされ、父は何もわかってないからガッカリ、むかついた。

 

父がこんなんじゃ、私がモノを言わなきゃ、他のお手伝いさんとの統制が取れないと思い直し、今度はTさんに直接『早く帰るなら、やるべき仕事を終えてからにしてください』と抗議した。

 

Tさんは笑みを浮かべながら「なら、私を辞めさせてもいいんですよ」と強気に返してきた。

 

それは後で考えればいいことだから、私は「私の言ってることを聞き入れてくれるんですか?くれないんですか?」とTさんに念を押した。

 

すると、Tさんが「聞き入れます」と言って一件落着したけど、果たしてTさんは変わるのだろうか?

 

今後を様子見だ。